断酒日記 飲酒歴について 続き①

飲酒歴について続きです。

前回は、一か月の禁酒でγGTPが500から80まで下がったことに気をよくして再度、飲酒生活が始まったことろまで書きました。

 

経験がある方もいらっしゃるかと思いますが、禁酒後の最初の酒は結構まずく感じます。なんでこんなまずい飲み物を飲んでるかと思いますが、そんな気持ちはすぐに気にならなくなります。

そして当然に久々に飲むので、恐ろしく酔いが回ります。ですが、以前の飲み方を覚えているためか、飲む量は驚くほど早く以前の状態に戻ります。

スリップ(断酒中に再度飲んでしまうこと)したときに以前より飲む量が増すといわれているのはこういった現象なのかと思います。

我慢していた分、飲まなかった期間の分まで飲んでやろうという、どう考えも意味のない衝動に襲われ、親の仇かと思うほど酒に執着し、多幸感を感じます。(実際はアルコールの作用で脳が痺れているだけです。)

 

この一か月の禁酒の経験の後、当時の私は定期的に禁酒する習慣になりました。だいたい一年に一度、健康診断前の一か月に禁酒する謎の習慣です。人に「それ、意味あるの?」と言われましたが、「ずっと飲み続けるよりいいんじゃないかなー」などと答えていました。

そうは言っていましたが、この習慣のせいか、禁酒期間が終わるたびに飲む量は増えていきました。

飲む量が増えすぎていることに自分で自覚した私は、とある生活の変化をキッカケで禁酒ではなく本気で断酒しようと思いました。しかし、結果は3か月で失敗して以前の状態に戻り、その後も定期的に一か月禁酒という、よくわからない習慣を繰り返していました。

 

さて、私のこれまでの禁酒、断酒の失敗の根底にあるのは「すぐにまた止められる」と思っていたことにあります。成人してから一日たりとも禁酒したことがなかった私が一か月の禁酒が意外と簡単にできて、血液検査の結果も回復した経験から、体調に問題がでればやめればいいぐらいの気持ちでいましたが、スリップのたびに酒の量は増え続け、健康と生活はボロボロになっていくのは明らかでした。

 

続きは今回の断酒の決意に至った経緯について書きたいと思います。